①背景と経緯
有機化学系教員を中心とする本グループは,私立大学戦略的研究基盤形成支援事業の助成を受け,「ハイテクリサーチセンター」および「グリーン元素科学」では,新物質の創製と新機能の発現を探索してきた.これまでに蛍光発光色素,抗腫瘍活性分子や植物成長ホルモン分子の自在合成に成功しただけでなく,それら新化合物の有用性・実用性および生体内での機能や生理活性を明らかにしてきた.また,28年度プロジェクト研究推進事業では「医療・生体関連分野への応用展開を指向した発光型センシング小分子の創製」を中心に研究を推進し,刺激応答型色素の開発や植物生長因子の探求に有効な発光型オーキシンを開発した.
本プロジェクトでは,従来のプロジェクトを通じて得られた有機合成力を駆使し,「医学」「材料」「農学」「環境」に必要な有機分子を設計・合成することで,当該領域における新たな機能分子創製技術の新展開を図りたい.