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2025-05-16 研究紹介

応用化学実験Ⅰ:キレート滴定で水の硬度を測定!

3年生の実験授業「応用化学実験Ⅰ」では、水に含まれるカルシウムやマグネシウムの量(=硬度)を、キレート滴定という方法で測定しました。
この方法は、日本工業規格(JIS)にも採用されており、今回はJIS K0101およびK0102の手順を参考に、授業用に一部アレンジして実施しました。

学生たちは、色の変化によって反応の終点を見分ける指示薬の扱いに初めは戸惑っていましたが、実験を重ねる中で徐々に慣れていきました。
また、日本の水道水がヨーロッパの水と比べて**はるかに軟水(ミネラルが少ない)**であることにも、驚きの声が上がっていました。

身近な「水」から出発し、化学分析の魅力を実感できる実験です。

ワンポイント解説:水の硬度って?
水の「硬度」とは、水にどれだけミネラル(主にカルシウムやマグネシウム)が含まれているかを示す指標です。
日本の水道水は多くが「軟水」、ヨーロッパの水は「硬水」が多いといわれています。

実はこの違い、紅茶やコーヒーの味、さらには料理の仕上がりにも影響します。
水の硬度は、私たちの暮らしに深く関わっている化学現象なのです

 

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