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2025-05-31 研究紹介

応用化学実験Ⅰ:水のきれいさ(COD)を測ってみよう! ~酸化還元滴定による環境分析~

3年生の実験授業「応用化学実験Ⅰ」では、水のきれいさを示すCOD(化学的酸素消費量)を測定しました。
CODとは、水の中に含まれる有機物(よごれのもと)を分解するのに必要な酸素の量を表す指標です。
この測定では、酸化還元滴定という方法を使い、硫酸酸性下で過マンガン酸カリウムという酸化剤が、どれだけ有機物に反応して減ったかを調べます。これは、JIS(日本工業規格)K0102にも定められている方法で、今回は授業用に一部アレンジして実験を行いました。
すべての有機物が完全に酸化されるわけではないため、どのような有機化合物がどの程度反応するのかも確認しました。実験では、岡山理科大学の排水サンプルを使って実際のCODも求めました。
酸化反応で消費された過マンガン酸の量から、酸素の必要量を計算し、CODを**[mg/L]という単位**で表します。
学生たちは、慣れない計算に苦戦しながらも、水のきれいさを数値として表す方法を学んでいました。

ワンポイント解説:CODってなに?
COD(Chemical Oxygen Demand)は、水中のよごれを酸化反応で分解するのに必要な酸素の量を示したものです。
数値が高いほど水がよごれていることを意味します。
川や湖の水質調査、工場排水の管理など、環境を守るための大切な指標のひとつです!

 

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